私にとって、布団に入って寝入る瞬間はとても興味深い。
特に、夢を見ている時間の中、論理的整合性が
取れていないのに、その世界が当然であると思っている感覚、
それは、夢の中では「奇妙だなぁ」とも何とも思わないのだけれど、
夢から覚めてみるとやっぱり「奇妙な夢を見ていた」となる。
当然と思っている事の「当然さ」が、夢と現実では
ちぐはぐになっている。
その事が、私にはとても不思議に感じられる。
「これは現実だ」と、夢の中でも現実でも
そう思ってはいるのだけれど、夢の中と現実とでは、
世界そのものがかなり極端に異なっている。
夢の中でも現実でも、その違和感に気づかない事の方が多いのだけれど、
夢と現実の境界をまたぐ瞬間に「何かがおかしい」と感じる、その感覚が
とても奇妙だなぁと思う。
例えば、お風呂に入る時に、つまり、湯船に浸かる時に
不思議な感覚を味わう、その感覚とも異なる。
幼少期の頃、夢中になっていた事と、今、
夢中になっている事の「当然さ」の違いとも異なるし、
どこか異なる環境や土地へ招待されるという感覚
とも異なる。
ただ、夢も現実も、連続的な時間の中に存在していて、
一生という時間の中のイベントの違いとみなしてしまえば
そうなのだろうけれど、幼少期の頃に夢中になっていた事や
真剣に取り組んでいた事が、「なぜ今さら、こんなところに現れるんだろう」
という感覚が生じる事もある。
つまり、現実を生きていても、「これは夢なんだろうか」との感じを
味わう事もある。
奇妙な一生という中に存在している事自体が、
夢である可能性であったとしてもおかしくはないと思うのは、
そんな不思議な経験が意外に多く、訪れているから
でもある。
「夢と現実、その境界には何があるだろうか?」
それを知る術が、私たちには果たしてあるのだろうか…?

