数学の欠片

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努力の工夫

どんな本や理論を学ぶにしても、体力や知力が必要で、その体力や知力をつけるための工夫や努力は、どの分野の達人を見ていても「凄い」と感じる事がある。 どう、その山(本や理論)を攻略するか、という事はまちまちのようにも感じるのだけれど、ある山を攻...
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高校時代に悩んだ数の仕組み

私が、高校時代に悩んだ事の一つとして、「傾きとは何か、どう導出しているか?」という事がある。 「傾きに関する定義」を様々な本で調べてみると傾き $= displaystylefrac {yの変化量} {xの変化量} $ で表される、と書かれ...
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「 ≡ 」の意味

「何が等しいか」により、数学記号が変化する事は数学を行なっていて極めて興味深い事のように感じる。 具体的に、同値関係というものは、「$A Leftrightarrow  B$」で表されるものだけれど、$A$ と $B$ の間の等しさを表す記...
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本との出会い

誠実に編まれている本との出会いは、人生を変えてしまう力がある。 どのような人が、どう自分の本を編んでいるか、それは本当の所、私には分からない。 ただ、いろいろな本をかいつまんで読んでいると、どれだけその本の著者がその人にとって大切なものを理...
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ある定理の成り立ちに関して

平方剰余相互法則という定理がある。 定理の成り立ちを見てみると、もちろんガウスをはじめとして、ルジャンドルやフェルマー、オイラーなど様々な数学者が関わっていた事が分かる。 この時、「ある定理が証明される」とは何を意味しているのだろうか? も...
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数学と向き合う時間

数学を理解するためには、たくさんの時間がかかる。 時間をかけなければ分かるようにはならない、それが数学という学問だろうと思う。 どんな人が、どのような研究にどれくらいの時間をかけているのか、それは私には分からない事だけれど、おそらく数学の研...
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メタな定理

定理を加工する時に必要な定理、それを私は「メタな定理」と呼んでいる。 定理を作る時にどのような形にしたら証明の道筋がつくのか分からない、そのような場面が出てくる事は多々あるように思う。 そんな時に、あらかじめこのような形が作れてしまえば、証...
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排中律

「正しいのはAかBか、そのどちらかだ」という議論をする事は多々あるように思う。 証明を行なっていると、このような分岐を伴う場面というものが出てくる時がある。 そんな時の証明手法を排中律という。 高校数学で、その名をあまり聞きなれないのは、そ...
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理由

数学の証明において、最も難しいと感じる事とは何だろうか? 「定理の成り立ち」を様々な角度から分析してみると、どのようにしてその定理が成り立っているのか、それが理解できる瞬間というものが訪れる。 この世に存在している定理の証明とは、一歩一歩の...
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前提条件

私自身、数学の様々な定理を証明していると、「定理の中には、前提条件のついたものがある」という事に気づく。 この「前提条件のついた定理」というのは、前提条件を証明の中で使う必要がある定理である。 そして、この「前提条件のついた定理」というのは...