算数と聞くと、皆さんはどんなイメージ(印象)を
持っているだろうか?
計算が難しいとか、意味がよく分からないとか、先生が怖くて
内容が頭に入ってこないとか(笑。
そんなイメージ(印象)と算数の世界は、密接に結びついている。
計算ドリルをミスなく解く事が出来れば、
算数が出来ていると言える訳ではない。
もちろん、計算ドリルでミスなく計算が出来るという事は、
算数において、とても大切な能力の一つではある。
ただ、算数の得意な人というのは、十中八九、
頭の中でイメージ(印象)を使い分けている。
例えば、割り算には2種類のイメージ(印象)の使い方がある。
算数が得意な人は、この割り算のイメージ(印象)を
瞬間的にスイッチさせる事が出来る。
具体的には、等しく分ける「等分除」と、
一括りにしたある数を1とみなす「包含除」の2種類を
瞬間的に切り替えて問題に対処している。
主に文章題での事ではあるのだけれど、
初めのうちは、どちらが使われているのか分からないかもしれない。
両方が複雑に絡み合っている問題もあるかもしれない。
この時、「この問題のこの部分では、どちらが使われているのだろう?」と
考える事でどの様に使い分ければ、問題に対処出来るのかが、
徐々に分かる様になる。
分かる様になってしまえば、瞬間的に、頭が反応する様になる。
算数のコツの一つなのだけれど、
「理解している人は結構少ないな」との印象を持っている。
この事だけではなく、算数とイメージの密接な結びつきは
様々なものを理解する上でとても役に立つ。
私自身、「こんなものを創ってみました」と言ってはみたものの
論理的な流れで定理を作っている訳ではない。
非論理的なイメージの世界が数学にはある。
かっこよく言えば、直感的に答えが把握できてしまう、
その様な瞬間があるという事。
今日紹介した事は、算数のコツの一つなのだけれど、
これが出来る様になると問題が解きやすくなるかもしれないから、
ぜひ使ってみてください。
算数が得意だった小学生の頃の私より。

